35種類の自然音をお聴き頂けます。 http://denchoh.blog/sample/
コロナの影響で富士山の登山、林道も入れなくなった。
そこで富士山を取り囲む山に行くことになった。
録音機も携帯できる大きさになった事から気軽に荷物に放り込む事ができる。
録音などできるはずないと思っても持ち歩く、それが功を奏して思わぬ録音ができたのだ。
36号〜39号までお休みをしました。
コロナで富士山が閉鎖されている。それならと周辺の山に行く事にした。偵察を兼ねて車で林道を入って行くと素晴らしい景色に出会った、翌日行こうとしている不動の滝登山の夜明け前に林道を入って行くとアマチュアカメラマンのカメラの放列。肩身が狭い思いでで三脚を立てて撮影。
直ぐに滝への登り口へ向かった。
山道を歩いて行くといきなり急勾配になる。
まるでアルプスを登っているかのよう。
来るんじゃなかったと後悔しきり。
到着してみたら、疲れが吹っ飛んだ!
この20年何回となく富士山麓。鳥の声、枯れ葉の舞い、虫の音、コウモリの声の録音に取り組んできた。
普段、事務所で座り放しの生活で体力は主婦よりなくなっている自分に情けなく思っていた。富士山中腹に大沢崩れという四六時中岩が落ちている所があると聞く。
スバルラインのマイカー規制が解除されるのを待って、5合目から行ってみることにした。2時間半の行程というが3時間半くらいかければ行けるかな?ダメなら引き返せばよいと、出掛ける事にしたが、10月末4回目の雪の後の事だった⋯
録音を始めて、20 年。こういう音が
録音できたら、と夢に描いていた音
◦焚き火の音・酒の発酵の音
◦枯れ葉が舞う音・落ちる音
◦稲穂がそよぐ音
この中の焚き火の音・発酵の音は6年がかりで録音ができ聴覚トレーニングや自然音CD に使う事ができた。
枯れ葉が落ちる音は二十年近く、寒い思いをしながら、機会ある毎に山に入って録音を試みてきたがことごとく失敗してきた。
しかし録音とはこんなものだ。
枯れ葉が舞う音の録音ができないかと、録音を始めた頃から晩秋から寒い思いをして再三出掛けていた。しかし視覚がない音の世界であるので、微細な、それも時々しかしない枯れ葉が舞う音の録音はもう叶わないだろうと思って諦めていた時、月に2回行っている富士山周辺の山を思い出した。そこである時、富士山の甲府側の山に行ってみた所、車も走らない広葉樹林帯が広がっているのに驚き二冬走り回った時、富士山眺望日本一という看板が目に止まったが、登山だろうと横目で見て行く事はなかった。
富士山中に冬に氷筍ができる風穴あると聞く。
福島の龍ノ山に登るよりは余程楽だし、地理も熟知している周辺だ。
しかしこれまでと違って、洞窟内に一人で入る勇気だけはなく、洞窟探検の準備したものの、ハテどうしたものかと躊躇は止まらない。
富士山の全貌が見えるある火口の一つで「気」の音がした。
録音で雑音を避けるためにその場を離れて手前の尾根で休んでいた。
30分の時間があるもので、冥想の真似事をしていた。しばらくするとパタパタパタと後ろから急激に音が近づいてきた⋯
この年は一万キロも走って雨に祟られ成果なし、そんな中、二つの録音が録れた。富士4合目あたりのブナ林の雨の中で鳴くウグイス。そして北八ヶ岳の山小屋、深夜に鳴く鳥の声とトタン屋根に落ちる雨音だ。テンテン、ポン、タンタン、極めて体調が悪い中での録音だが、この雨音が脳に快感をもたらしてくれる。
一度目は滑落。二度目は雪に足をとられて膝裏の筋を痛め、散々な冬山登山の録音だった。
3度目は、ようやく何事もなく無事帰還。
洞窟の入り口には8メートルにもなろうかという巨大なツララが下がっていた。
今回は酒の発酵の音、白鳥の声も録音できた。
口止めをされているので大っぴらには語れませんが、伝聴研のトレーニングシステムはシンクロナイズドスイミングの選手強化に、リオデジャネイロオリンピック直前から提供させて頂いています。
この年の2月、裏磐梯の友人から三度龍ノ山の冬山登山の誘いが来ていた。行きたくないし、また怪我をすると思っていた矢先、「今年は雪が少ないので登れない」と連絡があって喜んだつかの間、雨上がりのベランダに出て滑って転んで、脇腹を打った⋯。「祟られていた訳じゃなかった!」
仕事の関係で裏磐梯の春の録音時期を一週間ほど遅くなってしまった。もう鳥は居ないだろうなと思いつつ行ったが案の定どこにもさえずりがない。ヘラブナの産卵時期も終わっている。途方に暮れて橋のらんかんに佇んでいると川の上流から水が跳ねる音が微かに聞こえた??
喜多方市の山奥、頂上付近に洞窟があり、氷筍に落ちる音の収録に再び慣れない冬山へ登った。今回こそ無事で帰らなければと、無事頂上に到着、行ってみると氷柱は全部溶けてなくなっていた。直ぐに引き返した。急斜面が終わりかかった所で片足を雪に取られた⋯
一年ほど前に見つけた広大な草原。車の音も入らず、雨、風さえなければほぼ100%録音できるという夢のような草原だ。しかし太陽が沈むと一変、それは恐ろしい場所になるが、録音中車が故障⋯。
毎春恒例になっている裏磐梯の録音旅行。
喜多方市の山奥の洞窟にツララから氷筍に落ちる水滴が素敵な所があると紹介され、一メートルも積もる雪山に登る事になった。
こんな事が起こるとは夢にも思わず⋯
取引先の方二人を録音旅行のついでに石垣島、西表島に案内した。梅雨明けの島の暑さに閉口したが、幸い連日の快晴。またまた珍道中になってしまった。天候にも恵まれ南の島の美しさを満喫⋯。
このシステムに自然音を使おうと録音を始めた頃、寝る暇もなく深夜車を走らせて夜明けに到着という生活を繰り返していた。そんな時偶然にとれた録音。しかし、この後にとんでもない事態に⋯
当時盛んに通っていたしらびそ高原。分杭峠はその道中にある。時々峠の頂上に車が一台。二台と増えていった。
ある時突然林道ができて駐車場が完備されていた。分杭峠が有名になった時だ。その後「ゼロ磁場は私が発見しました」という方が見えた。私は「感じた事がない」。と言うとムスっとし、「実は場所が少し違うんです」というが、その場所は教えてくれなかった。それなら⋯
前年に見つけた広大な草原。翌年の春、鳥もいそうだと芽吹時期に出掛けて行ったがあいにくの曇り。草原一帯に霧につつまれていた。が、ピキピキ鳴いている鳥の声⋯。雨が心配だったが、折角きたのだからと全く期待せずに録音機をしかけて場所を移動。幸い雨にもならなかったかわりに収穫ゼロ。帰ってから調べてみると⋯
久米島には広大な砂浜が海に浮かんでいる。
久米島に住んでいる会員にお願いして様々な手配をして頂いた。期待を膨らませて出発と思ったら、出発前から何か嫌な予感が。また珍道中になってしまうとは⋯。
「体感震度7」洞窟から吹き出す花火。
このキャッチフレーズに誘われた。諏訪湖の花火の翌々日に開催される。諏訪湖の録音を済ませ、熊野へ出発。初めての地での録音場所を念入りに偵察。夕方、イザ録音現場へ。まさかこんな事が起ころうとは⋯
今年こそは良い録音を。とかれこれ20年も諏訪湖に通っているが未だ叶わず。
花火は音なので、自分が見なければ録音できる場所があるのではないかと思いなおし、改めて場所探しをしてみると、「え〜〜⋯」
人間も自然の中に一員、自然はタダ。ということで自然音の録音を始めた。
これが間違いの始めだった。何年やっても録音はノイズに埋もれてしまう。何故??
睡眠を削って録音に出る。機材もプロ用を一式揃えたがどうにもならない。ある時、もしかすると!と録音を中止して調べまくった。「まさか!こんな事があろうとは!」
沖縄でのセミナー帰りに折角きたのだからと徳之島に渡った。
12月4日の沖縄は29度という暖かさ。徳之島で飛行機を降りたら横殴りの雨、あまりの寒さに震え上がった。迎えに来たペンションのオーナーは半袖、半ズボン。部屋に入って全部着込んでも震えが止まらない。
奄美大島の辺ぴな海岸を歩いている時、鳴るはずのないPHSに突然着信があった。出てみると裏磐梯の友人から「オオジシギが来ているよ」と。
変わったこの鳥、乱舞の音をもう数年追いかけていたが録音できない。帰ってから直ぐに裏磐梯へ出掛けた。
素晴らしい音がする海岸を見つけながら録音できない奄美大島のとある海岸。5度目のチャレンジで今回はこの海岸だけで4日間を予定した。ペンションに到着したら疲れか水か、お腹がゴロゴロ。一難去って加計呂麻島へ移動と思って出発したら、「なんてこった!」。「またなんてこった!」。の5連発、どうなっているんだろう!
‘ミラクルサウンドBOX’の説明で全国の七田チャイルドアカデミーの教室へ説明会に回った。参加者全員にヘッドフォンで音源を聴かせるために荷物が多い。当然車での移動になる。
ある時は四国へ、また新潟から米子に移動。13時間走りっぱなし。スピード違反で捕まる。
そんな時フェリーで行ってみたらと思い付いた
西表島へ渡った。珊瑚の欠片でできた無人島があると聞きつけた。夜行くのは禁止と言うが、ここまできたら行くしかない。釣り船を持っているという人に出会い、船の音が無くなる夜の録音を目指して夕暮れ時に渡った。洋上に浮かぶ50×150メートル標高3メートル程度、草木一本もない小島だ。日が落ちるといきなり風が出て気音が落ちる。まさかこんな事が起ころうとは⋯。
関連会社からサイパンに招待されて2泊した。その気候風土が忘れられず、会社を興して3年目、夫婦でサイパンとガム島の中間のロタ島に行った。日本人が経営するロッジ。車で走ると15分程度で走りきってしまう程の小さな島が太平洋に浮かんでいる。まるでヒョコリひょうたん島を彷彿とさせる。島全体が絶景、夢のような3日間だった。こんな綺麗な所で日本軍が戦ったかのかと⋯。